酸と塩基(アルカリ)の定義はいくつかありますが、その1つは以前のブログに書いていました。
上の記事では、酸は水素イオン H+ を出すものとしています。
また、塩基(アルカリ)は水酸化物イオン OH– を出すものとしていますが、酸とは逆に水素イオンをうばうものと考えてもいいです。
そのような見方で問題を見れば答えはわかります。
すこし注意が必要なのは、酸としてはたらくものと尋ねられていることです。
すべて水 H2O が関係していますが、塩酸や酢酸が酸性という話と少し意味合いがちがいます。
化学反応式の左辺あるいは右辺だけを見ると、一方が水素イオンを与えれば、もう一方はその水素イオンを受け取ることになるので、必ず酸としてはたらくものと塩基としてはたらくものはセットです。
だから、水が必ず酸あるいは塩基としてはたらくというわけではなく、相手によって変わってくることはこの問題を見ればわかることです。