酸とアルカリ

酸とアルカリ-3|酸性のもの、アルカリ性のもの

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これまで見てきたように、酸性やアルカリ性は水素イオン H の濃度で決まることがわかりました。

それでは酸性のもの、アルカリ性のものとはどういうものでしょうか。

 

酸性は H の濃度が大きいので、水に加えたときに水素イオンの濃度を大きくするもの、つまり H を出すものと考えられます。

有名な物質に塩酸や酢酸があります。

それぞれ、水に入れると次のように H を出します。

HCl → H+ Cl

CH3COOH → CH3COO+ H

 

アルカリ性は H の濃度が小さくて OH の濃度が大きいので、水に加えたときに水酸化物イオンの濃度を大きくするもの、つまり OH を出すものと考えられます。

たとえば水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)は次のようにして OH を出します。

NaOH → Na+ OH

またアンモニア NH3 がアルカリ性なのは有名ですが、アンモニアの化学式には見当たらない OH がどこから出てくるのかというと、次のような仕組みになっています。

NH3 + H2O → NH4 + OH

 

原理がわかれば、このあたりの話はわかりやすいです。

さらに酸やアルカリには強いもの、弱いものがありますが、これは H や OH の出方が違うことが原因です。

それについてはまた次回に。