今回は、家で簡単にできるレモン電池を作ってみて、電池について考えましょう。
まずは実験です。
市販されているレモン電池用キットを買えば手軽にできますが、ホームセンターなどで材料をそろえることもできます。
準備するもの
レモン、銅板、亜鉛板、紙コップ、導線、輪ゴム、画用紙、メロディーカード
実験に使用したレモンは絶対に口に入れないでください
実験手順
1)レモンを半分に切って紙コップにセットします。
2)市販のメロディーカードを分解して電子部品を取り出します。
あらかじめ入っているボタン電池を取り出して、そこに導線をつなげます。
3)ためしに、ボタン電池だとどのようなメロディーが流れるか、確認してみましょう。
動画は途中からになっていますが、通常どおり聴こえてきます。
このとき、プラスとマイナスの向きを確認しておくことが重要です。
4)銅板に画用紙を巻いて、それを輪ゴムで亜鉛板と1つにまとめてしまいます。
画用紙を巻くことで銅板と亜鉛板が直に接触しないようにしてください。
銅板と亜鉛板を離していてもできますが、ややパワーが弱くなります。
5)銅板と亜鉛板をレモンに挿して、メロディーカードの電子部品につながっている導線をつなげます。
6)では実際に音を鳴らしてみましょう。
レモン1個で音は鳴りますが、音が小さくてスピードも遅いことがわかります。
もし音が鳴らなかったら、銅板と亜鉛板につながっている導線を反対にしてみてください。
このあたりの意味はまた説明します。
7)レモンを2個にしてもう一度、音を鳴らしてみましょう。
どうでしょうか?
レモン1個のときよりも音が大きく、スピードも速くなりました。
ボタン電池を使ったときとそんなに差はないかもしれません。
この実験セットを作ってしまえば、あとはレモンの数を増やしたり、他の果物やジュースなど身近なもので試してみると良いです。
くれぐれも、実験に使った果物などは食べないようにしてください。
さて、レモンで電池ができることがわかりましたので、電池の仕組みについて次回から説明していきます。