電池

電池-3|原子とか電子って何ですか?

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前回、電子が電池の原動力という話をしました。

水の流れが水車を動かすように、あるいは風の流れが風車を動かすように、電子の流れが豆電球を光らせたり、メロディーカードを鳴らせたりすると考えることができます。

 

今回は電子とは何かという話をします。

しかしその前に、まずは原子の話をしないといけません。

原子とは、物質を構成するもっとも小さい単位のことです。

たとえば鉄のかたまりがあったとき、それを目では分からないくらいずっと細かくしていくと、最終的に鉄の原子にたどりつきます。

逆にいうと、鉄の原子が 10 個、100 個、1,000 個、、、と集まって鉄のかたまりを作っていると考えてもよいです。

 

原子はさらに3種類の粒子から作られています。

プラスの電気をもつ陽子、電気的に中性の中性子、そしてマイナスの電気をもつ電子です。

原子にはたくさん種類がありますが、どの原子も基になるのはこれら3種類の粒子であって、あとは粒子の数の違いで区別されます。

原子のイメージは厳密にいうとなかなか難しいのですが、簡単なイメージとしては、陽子と中性子にくらべて電子が軽すぎるので、重たい陽子と中性子が中心に集まって、そのまわりを軽い電子が飛び回っている感じです。

 

原子は電気的に中性なので、原子のもつ陽子の数と電子の数は同じです。

水素原子は陽子1個に対して電子1個、酸素原子は陽子8個に対して電子8個という具合です。

もし陽子の数のほうが多ければ原子はプラスの電気をもちますし、電子の数のほうが多ければ原子はマイナスの電気をもちます。

プラスやマイナスの電気を持っている原子をイオンと呼んでいます。

 

というわけで、さりげなく電子が出てきました。

原子を作っているものの中に電子というマイナスの電気をもった粒子がある、ということをまず知っておいてもらえればよいです。

そして水のように、あるいは風のように電子が流れていくことによって、電気が流れるという現象が起こるわけです。

 

原子を作っている電子がどうして流れていくのか、そのあたりの話はまた次回以降に見ていきましょう。