前回レモン電池を作ってみて、今回から電池の仕組みについて説明していきます。
まずは電池の原動力について考えます。
モノが動くときにはその原動力になるものがあります。
たとえば小川に置いてある水車を考えましょう。
水車が回転するのは水の流れがあるからで、原動力は水と言えます。
同じようなものに風車があります。
風力発電で使われている風車が回転しているのは風が吹いているからで、原動力は風と言えます。
発電といえば火力発電や原子力発電があります。
これらの発電では化石燃料や放射性物質そのものが原動力というよりは、化石燃料を燃やしたり、放射性物質が核分裂するときに発生するエネルギーを水に伝え、水が水蒸気に変わり、その水蒸気がタービンを回転させることによって発電しています。
そういう意味では原動力は水蒸気と言えます。
さてそれでは電池の原動力は何でしょうか。
何が豆電球を光らせたり、メロディーカードを鳴らせたりするのでしょうか。
それは電子です。
電子は原子を構成するものの1つです。
そこで次回は原子と電子について見ていきます。