この問題は、日頃の化学に対する興味から培われる感覚が重要です。
プラスチックは高分子化合物です。
高分子は英語で polymer/ポリマーと言って、ポリエチレンやポリウレタンなど「ポリ○○」という名称のものが高分子です。
プラスチックはふつう電気を通しませんが、電気を通す高分子を発見した白川英樹博士はノーベル賞を受賞しました。
空気中での化学的な変化といえば酸素と反応する酸化ですが、白金は酸素とほとんど反応しません。
白金は触媒作用があり、自動車の排気ガスを処理する触媒として利用されています。
炭素で作られているダイヤモンドが硬いことは多くの人が想像できるでしょう。
しかし、同じく炭素で作られている黒鉛/グラファイトは脆いです。
これは結晶構造の違いに由来しています。
鉄は酸化鉄をコークスで還元すると得られます。
ここのポイントは「酸化と還元のどちらか」ということなので、酸化数を考えてみましょう。
最終的にできる鉄の酸化数は 0 です。
できる前の化合物の酸化数はどうかというと、たとえ酸化鉄を知らなくても鉄イオンが Fe2+ や Fe3+ などプラスになることを想像できれば、少なくとも酸化数は 0 より大きそうなことには気づきます。
そうすると鉄ができる過程は酸化数が減る変化なので還元、とわかります。
ボーキサイトは水酸化アルミニウムを主成分とする鉱物で、これを溶かして電気分解することでアルミニウムを得ます。
電気分解だから多量の電力を必要とする、ということでしょう。