今回から数回にわたって、濡れについて見ていきます。
濡れとは、固体の上に液体を置いたときの拡がり方のことをいいます。
撥水(はっすい)というとイメージしやすいでしょうか。
濡れは身のまわりにありふれた現象で、とても大事です。
ガラスのコップを水に濡らすと、水がはじかれて水滴になります。
![IMG_1291](https://i0.wp.com/roadtoscience.net/wp-content/uploads/2016/06/IMG_1291-300x225.jpg?resize=300%2C225)
では、洗剤をつけたスポンジでこのコップをしっかり洗って、もう一度水に濡らしてみてください。
そうすると、たとえ完全ではなくても、水のはじき方が弱くなることがわかります。
写真ではうまく撮れなかったので、ぜひ皆さんで試してみてください。
また、最近のフライパンはテフロン加工されているのが一般的で水をよくはじくので、水を乗せてみてください。
![IMG_1295](https://i0.wp.com/roadtoscience.net/wp-content/uploads/2016/06/IMG_1295-300x225.jpg?resize=300%2C225)
これも写真ではわかりにくいので試してみてほしいのですが、水は丸まった形をしています。
ところで、この写真には2つ水滴が乗せられていますが、形の違いはわかるでしょうか?
左側の水滴は水道から持ってきた水で、右側の水滴は水道の水に洗剤を混ぜたものです。
同じフライパンでも、乗せるものが違えば形が変わってくる様子がわかります。
このような現象が濡れです。
この現象について、これから数回にわたって説明します。