このブログではこれまで化学の話を取り上げてきましたが、このあたりで少し算数の話をします。
何にしようかと考えて、計算を苦手にする人が多い分数を取り上げることにしました。
これから何回かにわたって、分数を考えていきましょう。
分数自体はよく知っていることと思います。
1/2(2分の1)とか 1/3(3分の1)などのように書かれる数字のことです。
では 1/2 という数字を見たとき、何をイメージするでしょうか?
多くの人は半分をイメージすると思います。
たとえばホールケーキのような円があったとして、1/2 はケーキを半分に切ったうちの片方です。
参考資料 図1
1/3 であれば、3等分したうちの1つです。
参考資料 図2
このようにイメージするのはあたり前のようですが、そのとき頭の中では勝手に計算しています。
なぜなら、分数は割り算を意味しているからです。
1/2 は 1÷2、すなわち1を2つに分けるということです。
だからケーキを半分に切った絵が思い浮かぶわけです。
同じく 1/3 であれば 1÷3 で、1を3つに分けることから3等分がイメージされます。
実際に分数を見たときに、わざわざここまで意識して考えることはないでしょう。
ただ何となくでも意味を知っておくと、分数の足し算や引き算、掛け算、割り算などの計算が理解しやすくなったり、間違いが少なくなったりします。
では次回は、間違いやすい分数の足し算を見てみましょう。