今回から数回にわたって、濃度について紹介することにしました。
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濃度を理解するために
一口に濃度といっても、世の中にはたくさんの種類の濃度があります。
化学系だと、溶液の濃度を表すときにモル濃度がよく使われます。
実験するときに溶液調製は必要不可欠ですが、溶液の濃度計算が苦手という方も多いです。
そこで、モル濃度を中心に濃度計算を見ていきます。
モル濃度を理解するためにはモル \(\small\text{mol}\) という単位を理解しなければいけません。
化学に特有のこの単位を理解するためにも、まずは身近な例としてダースを考えてみましょう。
1ダースは 12 個
ご存知のとおり、1ダースは 12 個を意味します。
鉛筆1ダースは 12 本、2ダースは 24 本、、、です。
式では次のように表されます。
〇ダース × 12 本 = △本
それでは鉛筆 120 本は何ダースでしょうか。
1ダースが 12 本だから、120 本は 10 ダースとなりますよね。
式では次のように表されます。
〇ダース = △本 / 12 本
この式は上で書いた式の両辺を 12 本で割ったものです。
まずはこの計算を確認してください。
同じ1ダースでも重さが違います
もう1つ大事なことがあります。
それは同じ1ダースでも、モノによって重さが違うことです。
鉛筆 12 本と本 12 冊と車 12 台。
どれも同じ1ダースですが、合計の重さが違うことはすぐにわかります。
基本的な考え方は同じなので、ここの話がわかるだけでもモル \(\small\text{mol}\) のイメージがつかみやすくなります。
それについてはまた次回にお話しします。