前回、界面は仲が悪いもの同士が接触した結果できるものという話をしました。
つまり、仲が悪いもの同士が仕方なく無理やり接触しているところが界面です。
ではそのとき、界面では何が起きるでしょうか?
どうしても接触しなければならないのであれば、せめて接触する面積を小さくしようとするはずです。
この接触する面積を小さくしようとする力を表面張力の起源と考えます。
表面張力を説明する図でよく教科書に出てくるのが、針金で作った枠に水の膜を張ったものです。
この枠の1辺だけ針金が動くようになっていると、その1辺の針金は水の膜に引かれて内側へ移動します。
針金を引っ張る力が表面張力なのですが、見方を変えると水の膜の面積が小さくなる方向にはたらく力と考えられます。
さてこれで、表面張力=面積を小さくする力、というイメージが少しはつかめたでしょうか。
このあたりの話は面積の計算も含めるともう少しおもしろい話ができるので、次回も引き続き触れます。