炭化カルシウム CaC2 と水 H2O を反応させるとアセチレン C2H2 が発生します。
参考資料 (1)式
発生したアセチレンを臭素水に通すと臭素の付加反応が起こります。
参考資料 (2)式
付加反応が進むにつれ、赤褐色の臭素水は無色に近づいていきます。
ここで反応する物質量の関係を見ておきましょう。
炭化カルシウムと水は 1:2 で反応します。
ふたまた試験管の反応は 0.010 mol の炭化カルシウムと 0.20 mol の水の間で行われていることから、アセチレンは 0.010 mol 発生します。
アセチレンと臭素は 1:2 で反応します。
臭素水中の臭素の物質量は 0.010 mol/L×(10/1000)L=0.00010 mol です。
したがって試験管 A で反応するアセチレンは 0.00010/2=0.00005 mol です。
そして余ったアセチレン(0.010-0.00005=0.00995 mol)が試験管 B で捕集されます。