雑談のカテゴリーでは身のまわりの理系用語について紹介します。
最近「ナノ○○」という言葉を目にする機会が増えてきました。
商品名に入っていたり、何かを説明するCMで見かけたりします。
iPod nanoやナノブロックなど、ナノという言葉が付いている商品は通常よりも小さいものを表わしていることが多いです。
科学の世界ではナノという言葉にきちんと意味があります。
科学では10の○乗を表わすときに接頭語を使います。
ナノは接頭語の1つで、記号は n を使い、10-9 を表わします。
たとえば 1 nm は 1×10-9 m となり、分数で表わすと 1/1,000,000,000(10億分の1)です。
このようにナノはとても小さい数を表わすので、通常より小さいことを強調する意味で商品名に使っているのでしょう。
接頭語にはいろいろあります。
よく使うものでは cm のセンチ c や mm のミリ m などがあり、それぞれ 10-2(=1/100)、10-3(=1/1,000)を表わします。
大きいほうの数を表わす接頭語もあります。
たとえば kg のキロ k やハードディスクの容量を表わす GB のギガ G などがあり、それぞれ 103(=1,000)、109(=1,000,000,000)を表わします。
接頭語を知っておくと単位の見方が変わるので、しっかり覚えておきましょう。