平成28年度 化学

平成28年度センター試験【化学】第2問 問3|燃焼熱

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

参考資料

 

ぱっと見た感じ、この問題は複雑そうです。

基礎的な内容に少しひねりが加えてあって、うまく作られています。

テスト中は焦ってしまうかもしれませんが、できるだけ落ち着いて考えましょう。

 

まずはメタン CH4、エタン C2H6、エチレン C2H4、プロパン C3H8 を 1 mol 燃やしたときの熱化学方程式を書きます。

参考資料 (1)式

 

これらの熱化学方程式から、次のことがわかります。

1 mol の CH4 の燃焼で 1 mol の CO2 が 890 kJ の熱とともに発生
1 mol の C2H6 の燃焼で 2 mol の CO2 が 1560 kJ の熱とともに発生
1 mol の C2H4 の燃焼で 2 mol の CO2 が 1410 kJ の熱とともに発生
1 mol の C3H8 の燃焼で 3 mol の CO2 が 2220 kJ の熱とともに発生

 

さてこの問題では同じ熱量を発生させたときの CO2 の物質量が必要です。

その考え方はいろいろありますが、ここでは 1 kJ の熱が発生したときの CO2 の発生量で比較してみます。

参考資料 (2)式

まさにこれが問題で聞かれているものなので、この大小関係を比較すればよいです。

C2H4 > C3H8 > C2H6 > CH4