ノーベル賞に学ぶ-3|顕微鏡の種類

そもそも顕微鏡とは何でしょうか。

顕微鏡は小さなモノを拡大して見るために使う装置であることはよく知られているところです。

顕微鏡には、光を使う光学顕微鏡と電子線を使う電子顕微鏡があります。

 

理科の実験で対物レンズと接眼レンズを組み合わせて使う、一般的にイメージされる顕微鏡は光学顕微鏡です。

光学顕微鏡の中でもその仕組みの違いによって分類があり、実体顕微鏡や偏光顕微鏡などがあります。

 

一方、電子顕微鏡はそんなに簡単にお目にかかれるものではありません。

光学顕微鏡に比べてはるかに高い倍率で小さなモノを見ることができますが、そのために電子顕微鏡は特殊な仕組みが必要で大掛かりな装置になります。

↓たとえばこちらのように、とても持ち運びできるようなものではありません。
走査電子顕微鏡|日本電子株式会社

価格も、光学顕微鏡と比べてはるかに高額です。

したがって大学や研究機関、企業などでしか見かけることはないでしょう。

ちなみに私は電子顕微鏡を使ったことはありますが、使うこと自体はそれほど難しくはありません。

しかし倍率が高いだけに、きれいな像を撮るためには技術が必要です。

 

電子顕微鏡には走査型電子顕微鏡と透過型電子顕微鏡があります。

それぞれ英語で Scanning Electron Microscope、Transmission Electron Microscope というので、走査型電子顕微鏡は SEM(セム)、透過型電子顕微鏡は TEM(テム)と省略されることが多いです。

 

他にプローブ顕微鏡と呼ばれる種類もあります。

プローブ顕微鏡は、細い針を試料表面に近づけたときに流れる電流やはたらく力を測定して表面の情報を得る方法です。

その点で、光をあててレンズで拡大する光学顕微鏡や、電子線をあてて出てくる情報を拾う電子顕微鏡とは異なります。

走査型トンネル顕微鏡(Scanning Tunneling Microscope:STM)や原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope:AFM)が有名です。

 

このように一口に顕微鏡といってもさまざまな種類があります。

そして試料や目的に応じて使い分けます。

高倍率まで拡大できるので何でもかんでも電子顕微鏡で、ということでもありません。

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